【出展内容】
来場者の方々に以下の内容の磁石を利用した物理現象を体験・体感してもらう。
1つ目は磁石と砂鉄を用いて磁力線の観察をしてもらう。教科書等では1つの磁石の周りの磁界の様子しか扱われないことも多いが，複数の磁石を組み合わせることで，面白い様々な磁力線模様が現れることを観察する。また砂鉄をモールに変えたり，磁石を電磁石に変えたりして同様に磁力線模様が現れることを確かめる。さらに身近な例として磁気カードに砂鉄をかけ，模様を観察することも考えている。
2つ目は磁石の力で回転する磁石ごまの体験である。半球状のプラスチックで覆われたフェライト磁石を半球面が下になるような向きで机に置き，こまとする。これに他の磁石を角度をつけて近づけると，その角度に応じてこまが回り，磁石向きを反転すると逆回転になる。この体験により磁力線の向きの理解につながる。
3つ目は磁石の力で宙に浮く磁石ごまの体験である。磁石の台座の上に板を敷き，その上で磁石の内蔵されたこまを回して，持ち上げる。すると磁石の反発力により，空中に浮遊させることができる。
4つ目はガウス加速器である。ネオジム磁石と鉄球を利用して，鉄球を次々と加速させていく。磁力によって運動が変化する様子が見て取れるものとなっており，科学工夫作品の仕組みとしての応用も期待される。
5つ目はネオジム磁石とアルミニウムパイプを利用した渦電流の観察である。立てて設置したアルミニウムパイプの上からネオジム磁石を入れると磁石が落ちるのが遅くなる。この様子から渦電流が発生しているのを目で見て感じてもらう。