【講座概要】ヒトの色覚には「色弱」として知られる稀とは言えない多様性があります。一方ヒトに近いサルの仲間は「正常」色覚ばかりで多様性はほとんどありません。ところが、もう少し遠縁の中南米に棲むサルの仲間は色覚多様性の宝庫です。鳥類や爬虫類では想像を絶する高度な色彩感覚の世界があり、魚類には驚異的な色覚の柔軟性が見られます。こうした進化の視点から、ヒトの色覚多様性には適応的な意味があると考えられます。
【講師】河村正二(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 教授)
【講師プロフィール】東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。1992年米国シラキュース大学ポスドク研究員、1996年東京大学・大学院理学系研究科 助手、1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科 助教授(2007年准教授改称)、2010年より同研究科 教授、先端生命科学専攻・人類進化システム分野。ONLINE「Webナショジオ:研究室に行ってみた:色覚の進化」など研究紹介記事掲載、取材協力、テレビでの解説なども多数。
【日時】2021年5月8日(土) 14:30~16:00
【場所】10階 探究実験室
【定員】20名
【対象】高校生~大人(テーマに関心のある小中学生の参加可)
【参加申し込み方法】
事前に電話、または科学館7階事務室にてお申し込み
電話:043-308-0511(代表)受付時間9:00~17:00
【参加費】
無料(要常設展入館料)