日時: | 4月6日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
植物油は人間にとって欠かせない食品であり、年々需要が高まっています。私たちは植物が油(脂質)を合成する仕組みを研究することで、植物油の生産量向上を目指しています。研究の結果、植物は非常に巧妙な仕組みにより、脂質を合成していることが明らかになってきました。植物は合成した脂質を、細胞内の油滴と呼ばれる「油の粒」の中に蓄えます。この仕組みは、人間が脂肪を蓄えること、つまり「肥満」とよく似ています。本…
日時: | 4月13日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
本講演では、生きている国民の権利や安全を守ることを目的とする法医学において、死因究明がどのように実施されるべきか紹介したうえで、死後に実施されるCT検査の有用性や危険性について紹介する予定である。また、諸外国と日本の死因究明制度の違いについても紹介し、今後の日本の死因究明制度のあるべき姿や課題について述べる。 【講師】岩瀬博太郎(千葉大学大学院 医学研究院 法医学教室 …
日時: | 4月20日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
何かに色や形などを似せて捕食者をだます「擬態」は幅広い生物に見られる適応的な生物現象です。例えば、私たちの身近にいるアゲハチョウも、幼虫は鳥の糞や食草に似せ、蛹は緑や茶色の保護色を使って捕食者の鳥などをだまします。また、沖縄などに生息するシロオビアゲハでは、メスの一部(擬態型)が毒蝶のベニモンアゲハに翅の紋様や飛翔行動を似せて捕食を逃れるベイツ型擬態を示します。本講演では昆虫の多様な擬態ととも…
日時: | 5月3日(金)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
植物が体外に放出する化学物質が、他の植物・昆虫・微生物・動物などに、阻害や促進、あるいはなんらかの作用を及ぼす現象を「アレロパシー」といい、「他感作用」と訳されています。 特定の植物には、アルカロイドやテルペノイドなど、その生存には必須ではない「二次代謝物質」と呼ばれる物質が含まれることがあり、その役割のひとつは、アレロパシーであると考えられています。 これまで農林水産省の研究所と東京農工…
日時: | 5月6日(月)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
植物は根から土壌養分を吸収すると一般的には考えられていますが、実は自然生態系の多くの植物では、根が直接土壌養分を吸収する割合は大きくありません。ほとんどの植物は根に菌類を定着させて菌根を形成し、この菌類(菌根菌)から土壌養分を獲得しています。多種多様な植物がみられる森林植生では菌根共生も多様であり、菌根共生が植物間の関係性にも大きな影響を与えています。本講演では演者のこれまでの研究を紹介しなが…
日時: | 5月19日(日)10:30~12:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
演者がこれまでに関わった光と物質の相互作用の内容を平易にわかり易く解説する。物質の光の吸収による励起状態の生成、発光過程(輻射遷移)、失活過程(無輻射遷移)や光化学反応について説明する。その後、工業用途への展開や課題などについて説明する。最後に参加者の方々から光化学に関する質問を受け、理解を深める。 【講師】唐津 孝(千葉大学大学院 工学研究院 共生応用化学コース教授) &…
日時: | 5月25日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
昆虫の全身の表面はクチクラと呼ばれる殻ですっぽり覆われている。クチクラは細胞ではなく、細胞から分泌されたタンパク質や糖でできている。タマムシの“玉虫色”はクチクラの緻密な層構造による光の干渉によって生じる。またテントウムシの丸い体形はクチクラそのものの形である。細胞から吐き出されたタンパク質や糖がこのような立体的で緻密な構造をどうやって作るのか?これまでの研究成果を概説…
日時: | 5月26日(日)14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
かつてアメリカのアポロ計画で人は月に降り立ちましたが、その後長いこと人は月を訪れていません。しかし今、世界の国々が、ふたたび人を月に送ろうとしています。本講演では、月とはどういうところか、月を調べると何がわかるのか?そして、月に人は暮らせるのか?などを、日本の月探査機「SELENE(セレーネ、愛称『かぐや』)が発見した月の縦孔の話しなどをまじえて、お話ししたいと思います。 【…
日時: | 6月1日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
形の縦横比は様々な印象を持ちます。例えば細長い形は大人っぽく、細長くない形は子供っぽい印象を持つ傾向にあります。「顔」も同じように縦横比で印象が大きく変わります。例えば額を出すと顔が細長くなり大人っぽく、前髪をたらすと顔は細長くなくなり子供っぽく見える傾向があります。それでは美しい顔はどんな縦横比なのでしょうか?美しい顔やかっこいい顔はどんな顔なのでしょうか?データに基づき検証します。 …
日時: | 6月2日(日)14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
清酒と日本酒は、別の用語です。また酒を造る人を杜氏といいますが、人はアルコールを造れません。エタノールと共に香味を醸し出すのは微生物の発酵であり、杜氏の仕事は、その環境を整え導くことです。本講座では、精米から並行複発酵まで近年の科学に基づく解説を永年の学習として記憶する、その学びの研鑽に努めましょう。受講後には、酒盃にサイエンスを浮かべ、「大吟醸無濾過原酒±0」の意を知るも黙して…
日時: | 6月15日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
スポーツは空気や水のような流体の中で行われます。標的競技のアーチェリーを例に、流体の影響をお話しします。オリンピックでメダルを目指すならば70m先の直径12.2㎝の中心円を外せませんが、時速200kmを超える矢でもまっすぐには飛びません。重力で落下し、空気抵抗で減速し、風に流されます。矢の飛翔軌道を精確に予測することは、21世紀の現在でも挑戦的な課題です。古典力学最大の難問「乱流」が潜んでいる…
日時: | 6月23日(日)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
高校での地学の授業では、試験で良い点を取るために教科書の内容を断片的に覚えていました。そのためあまり楽しくなかったと記憶しています。本当は個々の内容を相互に関連付けることによって、地球活動の全体像が総合的に理解でき、なるほどと納得できるはずです。この講座では、「岩石の重さをくらべる」といった簡単な実験を通して、たとえば重い岩石の潜り込みがプレートを動かす原動力になっているといったことを考えてい…
日時: | 7月6日(土)10:00~12:00 |
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会場: | 轟公民館 |
主催: | 轟公民館 |
【対象】 中学生以上 【定員】 30人 【参加方法】 6月2日(日)~9日(日)に窓口か電話で。同館HPで。 【費用】 無料 【お問い合わせ】 轟公民館 稲毛区轟町1-12-3 TEL:043-251-7998 …
日時: | 7月6日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
骨伝導には、一部の難聴者にも知覚される、外耳道を塞がない、使い方によっては騒音下でも聴き取り易い、機器の耐水性を高くできるといった特長がある。一方、科学的な手法でその知覚特性や音の伝搬過程を調べた報告はごく少数で、メカニズムの詳細には未だに不明な点が残る。本講義では、骨伝導の知覚・伝搬の基礎を説明したうえで、講師らが世界に先駆けて取り組んで来た骨伝導知覚メカニズム研究の成果と、それらに基づく新…
日時: | 7月7日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
我々は写真を見れば、そこに何が写っているか容易に認識できます。この一見簡単に思える処理をコンピュータにやらせようとする試みは、AI(人工知能)の黎明期である1960年代には始まっていました。当初は、大学院生の夏休みの宿題として出された(がんばれば数か月でできるだろう)という伝説もありますが、結局、人間と同等と言えるレベルになるまでに50年以上かかりました。近年のAI研究の大きな成果です。…
日時: | 7月26日(金)①11:00~12:15 |
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会場: | 美浜文化ホール |
主催: | 文化振興課 |
【対象】 どなたでも ※小学4年生以下は保護者同伴 【定員】 各320人 【参加方法】 電話で美浜文化ホールか若葉文化ホール(237-1911)へ。 【費用】 500円 (乳幼児の膝上鑑賞に限り無料) 【お問い合わせ】 美浜文化ホール ※第3月曜日(祝日の場合は翌平日)休…
日時: | 7月29日(月)10:00~12:00 |
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会場: | 桜木公民館 |
主催: | 桜木公民館 |
【対象】 小学生 【定員】 20人 【参加方法】 7/13(土)~7/18(木)に電話または来館 【費用】 無料 【お問い合わせ】 桜木公民館 若葉区桜木3-17-29 TEL:043-234-1171 …
日時: | 8月31日(土) 10:00~12:00 |
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会場: | 千城台公民館 |
主催: | 千城台公民館 |
【対象】 小学生 【定員】 20人 【参加方法】 6/15(土)~6/30(日)に窓口か往復はがき。同館HPからも可。 【費用】 無料 【お問い合わせ】 千城台公民館 若葉区千城台2-1-1 TEL:043-237-1400 …
日時: | 9月1日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
核融合エネルギーは軽い原子核同士が融合して別の原子核に変わる際に放出されるエネルギーです。エネルギー問題と地球環境問題を同時に解決する次世代のエネルギーとして期待されています。カーボンニュートラル方針への適合や燃料が豊富にあることに加え、燃料の供給を止めれば核融合反応が止まる、使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物を生じないという固有の安全性などの利点があります。ここでは、核融合に関する最新の研究…
日時: | 9月14日(土)14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
いまや春の風物詩であるスギ花粉症には、日本人の4割が苦しんでいると言われています。私は花粉症ではないため共有できず心苦しいのですが…、なぜ楽しいはずの春にこんなツライ思いをしなくてはならないのか、と思っている人も多いと思います。本講演では、花粉症の置かれている状況、花粉症になった場合にはどのような治療法があるのかについて、最新の情報や研究を紹介させていただき花粉症と上手に付き合う…
日時: | 9月15日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
宇宙の成り立ちと進化の研究は、望遠鏡によって微弱な光を集め、それによって遠くの銀河などの性質を調べることでなされてきました。一方で、「重力レンズ」と呼ばれる、アインシュタインの一般相対論で予言される現象によって、遠方の天体が集光されて観測されることがあります。この重力レンズはいわば天然の望遠鏡であり、今日ではこの現象を利用した宇宙のダークマターや宇宙の果ての超遠方天体の観測が進んでいます。本講…
日時: | 9月28日(土)13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 7階企画展示室 |
主催: | 千葉市科学館 |
日本列島周辺では、38000年前以降に旧石器人による本格的な海洋進出がはじまります。その次の時代を生きた縄文人は、これをさらに拡張させ、伊豆諸島全域への進出を果たし、外洋での活発な漁労や物資輸送も行っていました。本講演では、その驚くべき実態から、やがて縄文海洋進出が終焉し次の時代が始まるまでについてお話します。 【講師】海部 陽介(東京大学 総合研究博物館 教授) &nbs…
日時: | 10月19日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
身近にある、すぐ足元に広がっている土壌。でも、こんな当たり前の土壌を、人類は創ることができませんでした。土壌がなければ落ち葉や動物の遺体は腐るだけで分解せず、地球は「腐った星」になってしまいます。腐ったものでは植物は育たず、枯れてしまいます。土壌は、生き物の死骸を分解し、肥料に変え、植物を育てる不思議な能力を備えています。なぜ土壌にはそんな不思議な力があるのか?地球以外の星に土壌はあるのか?そ…
日時: | 10月20日(日) 10:30~12:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
有人潜水調査船しんかい6500による調査によって明らかになった、人間の目が届かない深海底が包装容器などの使い捨てプラスチックによって汚染されているという実態をお伝えします。また、海にやさしい新素材として、高い力学物性や加工性を持ちながら深海底でも迅速に生分解される、新規セルロース素材「透明な板紙」についてご紹介します。 【講師】 磯部 紀之 (国立研究開発法人…
日時: | 10月26日(土) 10:30~12:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
冒頭では、二酸化炭素に関係する環境調和型の技術として、超臨界流体やイオン液体を用いた研究について、基礎科学的な超臨界流体やイオン液体の不思議さを含めてお話しします。続いて、分子レベルでの性質の観点で、微視的な世界を理解するために必要な量子論的な立場から、物質が発する黒体放射と二酸化炭素分子との関わりを考えます。本講座の中では、身の回りを取り巻いている様々な光についての小型分光器を用いた演示実験…
日時: | 11月9日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
微細で細かい構造に光が当たって反射した際に、特定の光だけが強調されキラキラ輝いて見える色を「構造色」といいます。構造色は生物の発色にも多く見ることができます。本講座では、孔雀の羽に代表される生物の構造色の仕組みを解説します。また、生物の発色メカニズムからヒントを得て我々が開発したメラニン系構造色材料について、実際に構造色が出る様子の実験も交えて紹介します。 【講師】 桑折 …
日時: | 11月10日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
世界一高齢化が進む日本で、高齢者の尊厳を守りよりよく生きられる社会を実現するため、自らの臨床経験をもとに看護学の視点で取り組む、認知症ケア×ものづくり を軸とした研究を紹介します。病院・施設において高齢者の身体拘束を削減するICTを活用した世界初のシステムを開発しています。また、在宅療養の場にも着目し、高齢者が住み慣れた地域で安心してくらせる社会の実現のため、生活しながら可能な限り…
日時: | 11月16日(土) 10:30~12:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
頭足類(イカ・タコの仲間)は、よく食卓にも上る身近な海洋生物ですが、その生態は意外と知られていません。無脊椎動物としては突出して大きな脳や人間と同じカメラのような眼を持つことから、海の霊長類とも言われています。一瞬で出したり消したりできる体色模様を使って、仲間と複雑なコミュニケーションも行います。本講演では、飼育行動観察などから段々と明らかになってきた、雄同士の熾烈な争いや雄と雌の利益のせめぎ…
日時: | 11月24日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
肺の病気には、結核を代表とする感染症、COPD、がん、など様々な病気があります。COVID-19パンデミックを経験して、マスクやワクチンなど病気の予防方法の知識が広がりました。その経験を活かして、様々な肺の病気を予防する方法を考えていきましょう。 【講師】 潤間 励子(千葉大学 総合安全衛生管理機構 教授) 【対象】 高校生以上※テーマに関心…
日時: | 12月8日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
油は植物から抽出される芳香性の油で、アロマセラピーに使われ、心と体の健康を促進するだけでなく、強い抗菌作用も持っています。一方、近年では複数の抗生物質に耐性を持つ菌(耐性菌)のため、既に克服した感染症の治療が難しくなるという問題が発生しています。このような背景の中、納豆菌の一種である枯草菌を使って精油の抗菌作用を詳しく調べた結果、精油の成分には既存の抗生物質とは異なる抗菌効果がある…
日時: | 12月15日(日) 10:30~12:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
免疫応答とは、病原性の異物(細菌やウイルス)から生体を保護する防御システムです。一方で、免疫応答が暴走することで、本来は無害である花粉や食べ物などに過剰に反応するアレルギー反応が誘導されます。このように、免疫応答は生体にとって有益な作用と有害な作用の両方を持つため、免疫応答の仕組みを正しく理解することは健康の増進や病気の予防に繋がると期待されます。本講演では、どのようにして免疫応答が働くか、ま…
日時: | 12月21日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
2020年以来コロナにかかると「味」が変わってしまう、という皆様の認識が広がり、以降味覚や嗅覚の関心が高まっています。実は私達が普段感じている「味」は味覚と同一ではありません。ここでいう味覚とは舌経由で感じる感覚のことです。実は「味」は味覚と嗅覚、更には触覚や聴覚、広義では視覚も含まれる複合感覚です。つまり私達は五感を使って「味わっている」ということになります。しかもその統合のされ…
日時: | 1月5日(日) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
重粒子線治療は、がん放射線治療の1つで、手術と比べて臓器を温存できるだけでなく、通常の放射線治療と比べて威力が強く、がんに集中した照射ができるため、効果的で副作用の少ない治療法です。我々は、世界初の重粒子線治療専用装置を世界に先駆けて導入し、1994年から治療を開始しました。これまでに16000人を超える患者さんの治療を行い、その有用性を示した結果、現在は世界で16施設、今後さらに多くの施設で…
日時: | 1月12日(日) 14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
道端に生えている草花。畑で育てられている野菜。触れられても、虫にかじられても何も感じていないように見えます。果たして本当でしょうか?何も感じず、どこにも伝えることなく、静かに生きているのでしょうか?近年、植物の反応を可視化(見える化)する技術が進歩し、植物の驚くべき能力が見えてきました。植物には神経や脳はありませんが、触れられたことや傷つけられたことを感じて、その情報を体の別の場所や隣の植物に…
日時: | 1月18日(土) 14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
科学の歴史に残る偉大な発見はどのように達成されたのだろうか?科学者の生涯や努力、その発見の背景となるものは?偉大な発見の経緯は興味が尽きない。―― 遺伝学や遺伝子を抜きに、現代の生物科学を語ることは難しい。本講演では、遺伝学の創始者メンデルの生涯と遺伝の法則の発見の経緯について述べたい。メンデルが研究した、エンドウ豆の色(黄と緑)、形(丸としわ)などの形質を支配する遺伝子のはたらきについても、…
日時: | 1月25日(土) 14:30~16:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
近年、化学農薬に頼らない持続可能な農業技術が注目されています。その一つである振動を利用した害虫防除技術は、トマトやシイタケの栽培において、害虫の活動を抑えたり、作物の収量向上に寄与する研究成果が得られつつあります。この技術は、環境に優しい新しい農業手法として期待されています。本講演では、2024年6月のプレスリリースをもとに、昆虫と振動の関係や農業における振動活用の可能性を紹介します。 &n…
日時: | 1月26日(土) 13:30~15:00 |
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会場: | 千葉市科学館 10階探究実験室 |
主催: | 千葉市科学館 |
大陸や海底には日本の火山とは比べものにならないほど巨大な火山があり、巨大火成区(Large Igneous Province, LIP)とよばれています。世界一のLIPは太平洋の赤道直下にあり、オントンジャワ海台とよばれています。これは富士山15万個分の大きさがあり、日本の国土の5倍の広さを覆っています。ロシアにあるシベリア・トラップとよばれる火山は富士山1万個分の大きさがあります。この火山の…